STELLA社のNapoletana、使用レポート

 

ステンレスの重厚な質感とオシャレな姿に一目惚れしてしまい、ついつい購入してしまいました。

こちらはイタリアのSTELLA(ステラ)社というステンレスのキッチン用品を手掛けるメーカーが出しているナポレターナ(Napoletana)という直火式のコーヒーメーカーです。

 

パッキンやフィルターなどの消耗品が一切ない、総ステンレス製というところがツボにハマってしまい、気軽に手を出せる値段ではなかったのですが、ついつい買ってしまいました。

…が、大正解です!

とっても美味しいコーヒーが淹れられます。

コーヒーが美味しく淹れられるポイントは、ナポレターナ独自の構造による【蒸らし】です。

下のポットでお湯を沸かし、その際に出る蒸気で上部にあるコーヒー粉を蒸らします。

水が完全に沸騰したら、クルッとナポレターナを180度回転させます。

すると沸騰したお湯が蒸らされたコーヒー粉が入ったフィルターを通過して、サーバーに溜まります。

豆がもつ本来の味が蒸らし効果によって、コーヒーに溶け込み、雑味の少ないまろやかで飲みやすい一杯に仕上がります。

 

このカフェ・ナポレターナは日本にあまり馴染みがありませんが、イタリアのナポリ地方に古くから伝わるドリップ式コーヒーメーカーです。

直火式のエスプレッソメーカーである「マキネッタ」がビアレッティ社によって広められるまでは、イタリアのコーヒーといえばナポレターナが主流でした。

その一例として、1956年公開のイタリア映画『鉄道員(伊題:Il Ferroviere)』のラストでも、日常的な風景のひとつとしてナポレターナで淹れたコーヒーを飲むシーンが登場します。

しかし時代の流れは、よりスピーディーに淹れられ、より苦みの強いコーヒーを好むイタリア人の趣向に合うマキネッタへとシフトしていきますが、ナポレターナの根強い人気はすたれることはありませんでした。

時間のある週末にはナポレターナでコーヒータイムを過ごすイタリア人は現在でも多く、苦みや時間の短縮だけを追求するのではなく、コーヒー本来のうまみを味わいたい舌の肥えたイタリア人たちの間で絶大な支持を集めています。

 

では実際に、ナポレターナをご覧にいれましょう。

 

ナポレターナは全部で4つのパーツで構成されています。

すべての部分がステンレスで仕上げられているステラ社のものは、輝きや質感、さらには使いやすいデザインが大好評のアイテムです。

ステンレス以外のパーツは、一切含まれておりません。

(そのため、持ち手が熱くなるのでヤケドにはご注意ください)

 

ではパーツを写真左上から時計回りにご紹介しましょう。

① 注ぎ口があるのがサーバー

② 粉を入れるフィルター(長い筒の上部にしか粉が入らないようになっています)

③ お湯を沸かすボイラー

④ フィルターの蓋

 

これを、次のような手順でセッティングして火にかけて使用します。

 

STEP. 1

粉をフィルターに入れます。

豆の種類はお好みですが、深煎りの方が良いと一般的には言われています。

実際、私も深煎りが好きなので、アメリカ発の某コーヒーブランドのフレンチローストを使用しています。

豆は中挽きにしてください。それより細かいと、抽出に時間がかかったり逆流して溢れたりします(ちなみに私はガス台にコーヒーの海を作りました)。

すこし手が掛かるように思えますが、それは美味しいコーヒーを淹れるための重要なステップです。

 

STEP. 2

フィルターに蓋をセットします。

このとき、無理矢理かぶせようとしないでください。

フィルター本体にはL字型の溝があるので、蓋の内側にある突起を溝に沿わせるように合わせて回すと、問題なくフィルターが装着できます。

STEP. 3

直接火にあたるボイラー部分に水を入れます。

私が使用しているのは3カップ用なので、150ccが分量です。

なお、いちいち計量する必要はありません。

ボイラーに小さく開いている穴(見えますか?)の1cm下がだいたい150ccのラインとなっています。

STEP. 4

ボイラーにフィルターを入れます。

フィルターの足の部分は空洞になっているので、水が溢れだすことはないので安心してください。

これにより、水面のすぐ上、蒸気が当たる部分に粉をセットすることになります。

STEP. 5

サーバーを逆さにしてフィルターの入ったボイラーに取り付けます。

持ち手を合わせるようにクルッと回すと、ちょうどよく持ち手の部分が二重になる形でシッカリと固定されます。

このことにより、作業が片手で行えます。

(他のメーカーが出しているナポレターナは持ち手が重ならないため、両手で作業しなければなりません)

STEP. 6

いよいよ、火にかけます!

器具の径がかなり小さいので、コンロに直接かけるのが難しい場合もあるかもしれません。

(我が家のガス台には小さすぎてフィットしませんでした)

その場合は、焼き網を引いてみるなどして工夫してみてください。

火は弱火で、じっくり豆を蒸らしてあげましょう。

その方がずっと美味しいコーヒーが仕上がります。

STEP. 7

お湯が沸騰してきたらフキンやミトンなどで持ち手を握り、いよいよナポレターナ完成の儀式、【クルッと180度回転!】です。

(注ぎ口のが上半分で弧を描くように回さないと大量にこぼれるので注意!)

するとボイラーで沸騰したお湯が、充分に蒸らされた豆を通過してサーバーに溜まります。粉の細かさにもよりますが、目安はだいたい3分です。

なお、お湯が沸騰したサインは、STEP.3でご紹介した小さな穴からプチュプチュと水滴や水蒸気が出てきたときです。

 

いよいよ、ナポレターナの完成です!

 

通常のドリップコーヒーよりも濃いのが特徴で、しっかりとした味わいのコーヒーがお好みの方には間違いなく満足していただけるのではないでしょうか?

以前ご紹介したBIALETTI社の新型マキネッタ、BRIKKA(ブリッカ)とは同じ豆を使ってもまったく違う味になります(当たり前といえば当たり前ですが…)。

なので、その日の気分で使い分けて週末のコーヒータイムを楽しんでます。

個人的には、ナポレターナはブラックで飲むのが美味しいコーヒーに仕上がるので、甘いケーキなどと合わせるとお互いを引き立たせてくれるような気がします。

さらにこのフォルムが気に入ってます。

ナポレターナでコーヒーを淹れるたびに、

「良い買い物をした!」

と自分で自分を褒めてあげてます。

 

 

 

 

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からお申込みください。

いままで味わったことのないような、深いコーヒー本来の旨みを堪能できるはずです。

 

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